2021年04月03日

本漬けの日々

昔から好きな山之口獏さんの詩集、
茨木のり子さんが獏さんについて書いた本。
ふと読み返したくなります。
娘の泉さんが、父親について書いた本、
率直に書かれていて、良かった。

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宮沢賢治を、保坂嘉内との関係から読み解く
『宮沢賢治の真実』も興味深く読みました。
NHKでこの本を基にした番組を見たのがきっかけです。

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柚木沙弥郎さんの絵の『雨ニモマケズ』。
柚木沙弥郎さん、1922年生まれ。
今も現役で染色作品を作り続けているそうです。
モダンでおおらかで大好きな作品。
最近出た『柚木沙弥郎のことば』という本に、
「いつからはじめたっていいんだよ。
 僕だって物心ついたのは
 80歳になってからなんだから。」
とあります。
物心もついていない年齢の私は、嬉しくなりますねえ。

そのほかにも、図書館で、次々本を借りては
読みふけっていました。
中井久夫さん、加藤周一さん、
医師でありながら、文学など幅広い分野に精通している人。
こういう知の巨人、今は少なくなりました。

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posted by kaze at 20:49| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年04月02日

尾崎翠

尾崎翠のことが気になっていました。
寺尾紗穂さんの『彗星の孤独』のなかでも、
こおろぎ嬢のこと、尾崎翠の生地鳥取で行われている
「尾崎翠フォーラム」のことなどが書かれていました。
山田稔自選集Vの自筆年譜を見ていると、
薔薇十字社から出ている『アップルパイの午後』を読んで
感激したこと、
創樹社から出ている『第七官界彷徨』に解説を描いたことが
出ていました。
もう読むしかありません。
薔薇十字社の『アップルパイの午後』、
今はこの出版社もなく絶版です。
岡山県立図書館は蔵書が多いのですが、ないようです。
アマゾンの古本、ヤフーオークションなどにもありません。
期待せずに、メルカリを見てみたら、なんとありました!
創樹社の『第七官界彷徨』は、
運よくヤフーオークションで見つけました。

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というわけで、尾崎翠を読みました。
う〜ん、独自の世界。
山田さんが言われるように、「静寂」と「悲哀」の世界。
しかしその奥に繊細な熱い感覚、ユーモアのセンスがあります。
この感覚が、大正末期から昭和初期にかけての時代に
書かれていたとは!
今でも決して古くない、どことなく惹かれるところがある世界です。
山田さんの、映画のクローズアップ、モンタージュの技法を
使って書いているという指摘も面白かったです。

昭和7年、東京から鳥取に連れ戻されてからは、
神経科の病院や、老人ホームに入れられたり、
74歳で亡くなる前頃は、
自分が小説を書いていたのも忘れていたとか‥。
今ならもっといい薬もあるだろうし、
女性が文学を志すことに理解もあるし、
違っていたかもしれないと、すごく残念に思います。
心の奥に文学への熱い思いを秘めていたでしょうに。
あのまま書き続けていたら、どんな作品を書いていたでしょう。

亡くなる前に、薔薇十字社の『アップルパイの午後』の出版を知り、
「正気に戻ったのでしょうか、このまま死ぬのならむごいものだねえ、
とさめざめ涙を流しました」と妹の薫さんは話したそうです。
長くむごい後半生に胸が痛みます。


posted by kaze at 20:43| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年04月01日

春爛漫

庭が花盛りです。
美しい季節。
部屋の中からお花見ができるなんて、
何という幸せ。

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ブロッコリーの花です。
繊細な菜の花。大好きです。

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スナップエンドウも花盛り。
収穫が楽しみです♪

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posted by kaze at 20:13| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする