2021年04月12日

70歳からの絵描き

柚木さんがいいというアルフレッド・ウォリスは、
近所の店でもらってきた段ボールの箱を切って、
船舶用のペンキで絵を描き始めたそうです。
妻を亡くして一人になり3年目、70歳を過ぎてのことでした。
どんな絵か見たいと思いました。
「つるとはな」第5号に特集されているというので、
図書館で借りてきました。
ずっと船乗りだった彼は、
記憶の中の船や景色を書いていました。
何かに突き動かされるように、部屋の中で、
一日中書いていたそうです。
「あなたたちは目の前にあるものを描くけれど、
私は知っていることを描く」と。
記憶をたどり絵を描くことは、
今まで生きてきた人生を振り返る
作業だったのでしょうか。

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丸木スマの絵は、ずっと昔に見たことがあります。
丸木美術館だったのでしょうか。
持っている画集は1984年初版となっています。
自由奔放というか、感じたようにいきいきと
描かれた絵は、何と色彩豊かでおおらかなこと!
楽しんで描いているから、その楽しさが
見る方にも伝わってきます。いいなあ。
そのうち院展にも何度も入選して、
広島で個展をすることになりました。
知事さんや市長さんが見に来て、いろんな人が来て、
丸木トシさんいわく、
「おばあちゃんは、腰かけたり立ったり、おじぎをしたり、
写真をとられたり、くたびれてしまいました。
『わしはもう、展覧会はこりごりじゃ。』
と、いいました。」
目に浮かぶようです。
スマさんは、ただ楽しんで絵を描くだけで十分だったのでしょう。

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2021年04月11日

柚木沙弥郎さん

独創的で、生きる歓びにあふれた
柚木沙弥郎さんの作品が大好きです。
1922年生まれだから、今年99歳!
今も、エネルギーいっぱいの、
おおらかな作品を作り続けています。
型染めの染色家ですが、染色に限らず
版画、絵本、ガラス絵、立体など、
様々な分野で独自の制作を追求し、
86歳の時、パリの初個展で大成功。

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作品も素敵ですが、言葉も素敵です。
「自分が面白くなれば、他人も面白くなる。
それがものづくりの原点。」
「ワクワクしなくちゃ、つまらない。」
「アートはわかるものではなくて感じるもの」
「いつからだって、どんな対象だっていいんだよ。」

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彼が大好きなイギリスの画家、アルフレッド・ウォリスは、
もともと船乗りでしたが、70歳から、
怒涛のように絵を描き始めたそうです。
そういえば、丸木位里の母、丸木スマも
70歳を過ぎて初めて絵筆を持ち、誰に教えられることもなく
魅力的な絵をどんどん描いていました。
いつからだって始められるのですね。
柚木さんの言葉は、
何と力づけられ、勇気をもらえる言葉でしょう。

posted by kaze at 12:25| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年04月10日

花ざかり

ヒイラギナンテンの花が満開で、
よく見るとミツバチが、たくさんやってきています。
羽音がうるさいくらいに飛び回っています。

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ちょうど、とれたてのタケノコを
持ってきてくれていた方が、それを見て、
ミツバチはこういう小さい花が好きだと教えてくれました。
その方は養蜂もやっているので、とても詳しいのです。
蜂蜜が取れたら素敵ですよね。
ちょっと興味がありますが、そんなに簡単ではないでしょうね。

ジャスミン、ライラックも満開です。

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スナップエンドウも初収穫♪

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posted by kaze at 21:22| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする