2020年03月03日

最後の手紙

ゴッホが弟テオに宛てた手紙の中で、
投函されなかった最後の手紙があります。
亡くなった後、出てきた手紙です。


ぼくが是非、きみにいっておく必要があると思う。
すくなくとも一番大切なことだからだ。
死んだ芸術家の絵を扱う画商と、
生きた芸術家の絵を扱う画商との間に、
こんなにもいま理不尽な違いがあるのだから。

とまれ、ぼくの絵に対してぼくは命をかけ、
ぼくの理性はそのために半ば壊れてしまった
─それもよい─
しかし、きみはぼくが知る限りそこいらの画商ではない。
きみは現実に人間に対する愛を持って行動し、
方針をきめうるとぼくは思うが、
しかしきみはどうしようというのか?


ひたむきに自分の絵を追求し続けたゴッホ、
そんな兄を支え続けた弟。
生きている間は、周りから理解されることはなく、
1枚の絵も売れることがなかったゴッホにとって、
テオは唯一の居場所、理解者だった。
残された沢山の手紙は、そのことを物語っている。
最後に、「きみはどうしようというのか?」と
問いかけられたテオは、打ちのめされる・・。

この言葉は、テオだけではない。
今、ゴッホに出会う人にも向けられているように感じるのは、
私だけではないように思う。
だから、こんなにも心を揺さぶられるのだ。

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posted by kaze at 21:07| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする