2019年05月04日

手間暇かかる本藍染

もう5月になってしまいました。
展覧会まであと1週間。
あれもこれもと思いますが、
そろそろ時間切れです。

このところ、藍染のアク抜きに追われていました。
藍染は染めた後も、何度も水に通して、
しっかりアクを抜かなくてはならないのです。
3日に1度くらい水に付けると、
水が黄色っぽくなるのですが、これがアクです。
水に通すたびにアクが抜けて、藍色が澄んで美しくなります。
染めたばかりの時は、アクも一緒に染まっているというわけです。
以前、くすんだ色が藍染の色という染色家がいて、
ビックリしたことがあります。
美しい藍の色には透明感があります。
そのためには、きちんと染めることと、
染めた後のアク抜きも大切な作業なのです。
それどころか、
アクの抜けないものを折りたたんでしまっていると、
折った所が変色してしまい、どうにもならなくなります。
私は、出来たら10回くらいアク抜きをしたいので、
アク抜きに1か月かかってしまいます。

縫って絞るのに、時間がかかり、
染めるのにも、濃い色は20回から30回以上染めるので、
手間暇かかります。
染めた後もアク抜きに時間がかかり、
なかなかわかってもらえませんが、
藍染って本当に大変な作業なんです。
おまけに藍染の素になる藍の葉を発酵させたスクモは、
作る人が減って、とても高価です。
材料費や手間暇を考えたら、全く割に合いません。
でも好きだから、やれるのです。

藍染と言っても、最近は、化学染料が入ったものや、
化学染料でほとんど染めて、最後の2、3回だけ
藍がめにつける人が、多いそうです。
大和藍というのも、半分化学染料が入っています。
以前、仕事で藍染をされている方に伺ったことがありますが、
20回も染めていると、とても商売が成り立たないので、
化学染料で染めた後、最後に藍につける、と言われていました。
並べてみると色の違いは歴然としているのですが、
それだけ見ると、見慣れない方にはわかりにくいのです。
ただ、使っていて、退色していくときに、
本藍で染めたものは、薄い色になっても美しいですが、
化学が混じっていると、汚い色になっていきます。
そこが、違います。
藍.jpg





posted by kaze at 22:27| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする