
19世紀末に作られたアンティーク・ブラックガラスボタンです。
やはり古いものは細工が細かくて素晴らしいです。
写真ではなかなかわかりにくいのですが、
全体に布地を思わせる小さな粒々模様で埋め尽くされています。
スカラップの部分も刺繍のように見えます。
何という細かさでしょう!
夫を亡くしたヴィクトリア女王が長年喪に服して黒い服を着たため、
庶民の間でも黒い服が流行りました。
女王のボタンはジェットといわれる樹木が化石化したものから作られましたが、
ジェットは高価なため、それを真似たブラックガラス製のボタンが
作られるようになり、当時大流行したそうです。
ブラックガラスボタンは、20世紀になっても作られましたが、
やはり19世紀に作られたものは、何と言っても細工が素晴らしいです。

こちらも19世紀末に作られたブラックガラスボタン。
全体に、シルバーでコーテイングされているため、
シャープな印象ですが、
中央の6角形のラインの細かな繊細さには目を見張ります。
繊細さと大胆さが取り入れられた素晴らしいデザインです。