2018年10月02日

本漬けの日々 須賀敦子

本のことを話し合う友人が、須賀敦子が好き、
というのを聞いていました。
以前、武田百合子が好き、とも言っていて、その時、
夫の本棚を見たら、武田百合子の本が何冊かあって、
読んだことがありました。
武田百合子の、ものを見る視点がユニークで、
とても面白かったです。
夫も私も無類の本好きなのですが、
読むジャンルが違うと思って、夫が生きている時は、
お互いにあまり本の話をしたことがありませんでした。
だから、夫の本棚にどういう本が並んでいるか、
よくよく見ることもなかったのです。
この前の片づけの時に、処分する本を選んでいて、
初めてこういう本を読んでいた、というのがわかったり・・。

そうだ、今度は、須賀敦子を読もうと思って、
夫の本棚を見たら、須賀敦子の本も、
文庫本が7、8冊ありました。
友人に「こういうのがあるよ。」と言うと、
「どれもいい本だから是非、読んでね。」とのことで、
読み始めました。
「コルシア書店の仲間たち」「ミラノ霧の風景」
「「ユルスナールの靴」「トリエステの坂道」「地図のない道」
「本に読まれて」「遠い朝の本たち」など、
読み始めると、どんどん引き込まれていきました。
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今まで私は、イタリアに行ったこともなかったのですが、
本を読んでいると、須賀さんが暮らしていたミラノの町や、
彼女を取り巻く人々、ヴェネチアやトリエステなど
彼女が行ったところの風景が立ち上がってきて、
まるで私もそこに行っているような気持ちになりました。
文章がとてもいいし、言葉に厚みがあって、深いのです。
例えば、「ユルスナールの靴」は、
「ハドリアヌス皇帝の回想」を書くユルスナールと須賀敦子が、
まるで縦糸と横糸のように重ねられて書かれていて、
目の前で一枚の織物が織られていくようでした。
それも平織りではなく、二重織りのような織物が。

すっかり、須賀敦子に夢中になって、
友人も「ね、いいでしょ。」と、共感しあいました。
それからまた、不思議なことが起こります!

posted by kaze at 21:33| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする